ADSLとはAsymmetric
Disital Subsucriber
Line
の略で非対称デジタル加入線と訳されます。
Asymmetric(=非対称)とは、上りと下りの通信速度が非対称(=同じでない)という意味で
ADSLの場合上り(アップロード)より下り(ダウンロード)の方が速くなっています。
Disital Subsucriber
Line(=DSL:デジタル加入線)とは、通常の(銅線を使った)電話回線で従来使っていなかった帯域を使ってデータを伝送する技術の事で、広い帯域(=ブロードバンド)を使うことにより大量のデータを伝送出来るようになる。(道路の道幅が広くなるのに似ている)
DSL技術にはADSL以外にもSDSLやHDSLなどがあり、xDSLはこれらの総称として使われる。
日本ではNTTを含めた複数の業者がサービスを提供しており、各社の競争により高速化(8M/bps)、低価格化(月3000円程度)が進んでいてADSLサービス料金は世界最低水準となり、またサービスアリアもかなり広く今後も急速に普及していくと見られている。
但し、ADSLはISDN等と違い誰でも導入出来るわけではなく(詳細は次の項)、また各社とも急速な加入者増によりサポート体制の整備が遅れている業者もあり、導入に当たっては注意が必要だ。
こういう人にオススメ
電話局からの距離が近く(約3km以内)ある程度の通信速度が期待出来る人。
とにかく安価で常時接続したい人。
集合住宅に住んでいて、今後もCATVやFTTHの導入が難しい人。
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ADSLの特徴としてはまず電話局からの距離により通信速度が影響を受ける事が上げられる。これは距離が長くなると高周波帯域が伝達出来なくなるためで、局からの距離が2.5kmを超えると極端に通信速度が落ち、4km以上になるとサービスを受けられない場合があるので加入電話やISDNのように全ての人が利用出来るわけではない。
(但し、局からの距離が4〜5kmあっても400k/bps程度で接続出来る場合も少なくない)
ADSLには現在、下り8M/bps・上り1M/bpsの「8Mタイプ」と、下り1.5M/bps・上り512K/bpsの「1.5Mタイプ」の2つのサービスがある(個人向けサービスの場合)が、これはあくまでも「最高速度」であり、実際の通信速度は距離等の環境により差がある。また局からの距離が2kmを超えた辺りから8Mタイプも1.5Mタイプも実際の通信速度は同じくらいになるようだ。
(局からの距離など利用環境によっては8Mタイプよりも1.5Mタイプの方が速度が速い場合もある。これは8Mタイプの方が、1.5Mタイプ以上に距離による影響を受けるのが原因。)
とは言え、すでに敷設されているメタル回線(アナログ電話回線)を利用して受けられるサービスであるので多くの人にとっては
最も身近な高速常時接続手段と言えるだろう。
付記:2002年秋ごろから各社12Mタイプのサービスを開始する予定。これは最高速度が上がるのと同時に伝送距離も伸びるようで、電話局からの距離が7Km程度の場所でもサービスを受けられる模様。
他にADSLの主な特徴は
接続にはADSLモデムを使う
ADSLモデムは各サービス会社でレンタルか買い取りかを選択する場合が多い。
ISDNとの併用は出来ない。
ADSLはアナログ回線を使ったサービスなので現在ISDN回線を利用している場合はアナログ回線に戻す必要がある。
ISDN回線が隣接されている場合、品質が劣化する(=通信速度が落ちる)
自らがISDNを利用していなくても通信経路上でISDNを利用している人がいればそれに干渉され影響を受ける。日本ではISDNの干渉に強いとされる「Annex
C」という規格が使われている場合が多いが、北米向けの仕様でISDNの干渉に弱い「Annex
A」を使っている業者もあるので申し込み時には注意が必要。
電話と併用出来る。(インターネット接続中も電話を利用出来る。)
ISDNの場合は一本の線で電話を2回線使用出来、「電話とFAX」「電話と電話」「電話とインターネット」と色々な組み合わせで使用出来るが、ADSLの場合「電話(FAX)とインターネット」という組み合わせになる。
電話とADSLを共用する「タイプ1」とADSL専用の回線を新たに引く「タイプ2」の2種類のサービスがある。
ADSLはメタル回線(=銅線)を利用したサービスの為、都市部などで既に局から自宅の間の一部でも光ファイバー化されている場合はサービスを受けられない。
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